子育て世代 頭金なしで住宅購入は無謀?

相談者はご夫婦+お子様2人、4人家族の現在賃貸住宅にお住まいのお客様

家族構成
ご主人 38歳 会社員
奥様  35歳 パート
お子様 未就学 2人

ご相談内容

これまで会社から家賃補助があったが、来年の3月で家賃補助がなくなってしまうため、この際購入しようか?と思い立ったとのこと。
ただ、現時点でほとんど貯金ができていないが、インターネットで情報収集すると頭金ゼロでも購入できることを知り、本当に購入できるのか、購入してもよいのか、というご相談内容です。

回答

住宅購入をする上で大事なのは、頭金の有無ではありません。
住宅ローンの支払い、家賃の支払い、どちらも家計を圧迫するものであってはなりません。
家賃補助がなくなり、賃貸に住み続けるのが家計を圧迫するのであれば、安い賃料に引っ越すか、住宅ローンをうまく利用し月々の返済額を下げるのが、良策です。

つまりいくら頭金があるからといって、家計を圧迫する住宅ローンを組んで住宅購入をしてしまったら、頭金を入れる意味はまったくないです。

逆に頭金ゼロでも、返済額を抑えられる良い住宅を100%ローンで取り組めれば、家計も圧迫せず、手持ちのお金も減らないので、頭金ゼロで購入しても問題ないです。

今回のご相談者の問題点

頭金がなくても購入してもよいのか?
というご相談の真の問題点は、貯蓄ができていない家計状況の見直しです。
そもそも、住宅だけでなく教育費用・老後資金など、まとまったお金が必要となるイベントがたくさんあります。
月々の住居費を下げ、その分贅沢するのではなく、しっかりと貯蓄に回すことができるのであれば、購入も視野に入れても良いですね。

2つの選択肢をご提案

①低い賃料の住宅へ引っ越す
 現住居と同じエリアで家賃を下げて、同程度の住宅は見つかる可能性は極めて低いのでエリアを変えることも視野に入れる。

②現住居と同じエリア内で住宅購入
 35年の住宅ローン+住宅ローン控除をうまく活用すれば、今の賃料より低い月々の返済額になることもあります。月々の返済額の目安を算出し、いくらまでの住宅であれば購入しても良いか、予算を確定させ、物件探しを開始

ライフプランニングからご提案

月々の支出の見直しから始めました。
保険・通信費・食費などなど、、、住宅購入の検討をきっかけに月々の支出の見直しをするお客様は大変多く、今後のライフプランにも役立ちますのでお勧めです。

住宅購入を断念したとしても、このタイミングで月々の支出の見直しを行うことは、必ず将来にとってプラスです。ご家族内でも真剣に将来に向き合うことにも繋がります。
私がそのアシストをさせていただきますので、将来に向けて貯まる家計を目指しましょう。